北海道でモグラのしているトレーラーの仕事は、コンテナをシャーシにのせ配送・集荷や、フェリーで来たシャーシを配送、空のシャーシに集荷してフェリーに切り離したりが主な仕事です。
モグラ運転手一日の流れ
会社に行きトラクタ(ヘッド)の点検・点呼
配達地や集荷地からの指定時間に間に合う時間に会社に行く。(時間に余裕を持たせて)
会社に着いたらまずは点呼をします。(アルコールチェック、運行支持など)
次に自分の乗るトラクタ(ヘッド)の点検を行います。
点検項目がかなり有りますので結構時間が掛かってしまいます。
配達、集荷のシャーシをつなぎに行く
会社を出発してシャーシをつなぎに行きます。
配達ならば事前に船から降りているシャーシの場合が多いです。
道内で集荷と配達がある場合もあり前の日に積み置きしていることもある。
集荷の場合は空のシャーシがある場所につなげに行きます。
シャーシをつないだら点検
シャーシをトラクタ(ヘッド)とつなぎ点検します。
トラクタ(ヘッド)のカプラーとシャーシのピンが確実に繋がれているかを確認します。
次にエアーホースと電源コードをつなぎ、シャーシの足を上げます。(足はハンドルがついていて巻いて上下できます。エアーでできるのも稀にあります)
シャーシをひと回りし点検を行います。
カプラーに雪が積もっていたりすると見た目はロックされている様に見えても
中途半端にロックされている事があるのでシャーシのブレーキをかけてロックの確認をしています。
この確認をしないと稀にシャーシをトラクタ(ヘッド)から落としてしまうことが有ります。
冬はシャーシヤードで結構見ます
配達の場合は積み荷の確認と送り状の確認、集荷の場合は資材の確認
シャーシをつなげ点検したら、配達の場合は積み荷の確認を行います。
確認しないで配達先で荷崩れなどが発覚した場合は非常に面倒なことになります😅
モグラは出発前にスマホで写真を撮っておいてます
集荷の場合は積み荷にあった資材を積んであるか確認します。
資材が足りなかったり、違うものだったら指示書に書いてある所から資材を積みなおしてから出発します。
配達地、集荷地に向かう
向かう先次第で何時間もかかる所や、すぐ近くの所もあります。
休憩して途中にある美味しいのもを食べたり
季節により景色を楽しんだり
雪道やアイスバーンで緊張・ひやひやしたりです。
現地到着
到着したら事務所があれば行き無い所ではリフトの人や周りにいる人に声をかけます。
親切な所はトレーラーが来たら声をかけてくれますが、不親切な所は此方から声をかけないとそのまま無視されたままの所も・・・。
声をかけたら下す場所と、どの様に卸す。
積むからこういう風に停めてと指示を聞きトレーラーを停めます。
荷下ろし作業、集荷作業
最近はパレットに荷物が乗っかっているものが多く手卸し・手積みの作業はかなり少ないです。
荷卸し時は荷物の緩衝材や固縛されている資材を取ります。基本的にはシャーシの荷台にいます。
フォークリフトに声掛けなどを行いながら卸してもらっています。
外国から来たコンテナの荷物の配送はほぼ運転手はノータッチで卸し先でやってくれます。
集荷の場合、飲料などは荷台に積む前にラップ巻をしたり、積むものにより固縛や緩衝材などを使いながら積んでもらいます。
積むものにより番号の記録や検印の確認などもあります。
荷物に異常があった場合は、現物の写真を撮りその場で会社に連絡して対応を聞きます。
作業終了(会社に報告)
終了報告
荷卸しが終了した後、荷物に異常がなかったか・配達先から受領書にサインを貰ったなどの確認の為会社に連絡を取ります。
集荷した場合は、集荷先からの送り状の有無・積み付けの報告などをします。
シャーシの切る場所に向かう・切る
シャーシの切る場所も毎回同じではなく、指示書に記載されている切り場所に切り離します。
集荷してきたシャーシは切り離すときに積み荷の確認をしてから切り離します。
写真を撮っておくと切り離した後に船や配達先で荷崩れが起きていても、写真を見せ此方では異常無かったと報告出来て嫌な思いをしなくて済みます。
配達してきたシャーシも切り離し場所を指示書で確認し切り離します。
使っていた資材を片付けや荷台の清掃をしてから切り離します。
切り離した際にシャーシ周りの点検を行って異常の有無の確認をしてます。
異常があっても先に此方から連絡するのと、後から連絡が入り対応するのでは、かなり違った対応になってきます。
この作業を近場の場合は一日で複数回したり、長距離では一回で終わったりとその日により変わってきます。
主に牽引するシャーシの種類
正式名称が有りますが使っている言葉で紹介していきます。
ウイング
コンテナ台車(20フィート・40フィート)写真は20フィートです。
平車
上記がモグラが日常的に使っているシャーシの種類です。
給料について
大型車の運転手の中ではトレーラー運転手が一番給料が良いといわれていますが
北海道では25~35万位が多いです。
基本給が少なく走った歩合で給料をもらっている方や
大きい会社で決まった月給をもらっている方もいて一概にこうだとは言えませんが
参考までにモグラのいる会社の給料を書きます。
自分の働いた売り上げが100万以下の場合は
基本的に最低保証されている30万から
社会保険、雇用保険、厚生年金、所得税、住民税を引かれた額が手取り金額になります。
売り上げが100万以上の場合は
月の売り上げの32%が自分の給料になりそこから各種引かれた額が手取りの給料になります。
運転手でのメリット
目的地に向かう間の時間、到着時間に間に合う様に着けばいい為
時間に余裕を持たせれば寄り道も可能。
運転中は飲食や喫煙が自分の好きな時に出来る。
道に詳しくなる。
1番のメリットは運転手は、自分一人だけの空間に居れる事だと思います。
デメリット
- 拘束時間が長い。
- 給料が拘束時間に見合わない。
- 手卸し、手積みの作業がある。
- 入る会社をちゃんと選ばないと、昔の会社体質で寝る時間なく働かされる。
まとめ
運行管理が厳しくなり昔の様に寝ないで連続運転や毎日車中泊
休みの日にしか家に帰れないと言う事はほぼ無くなって来ていますが
やはり運転手は時間の拘束が長くなってしまいます。
近年は少子高齢化の影響と昔の運転手のイメージがあるので
若い世代が運転手を選択する事が少なく運転手の年齢層が高年齢化しています。
それにより現在の運送業界では大型免許の費用を会社で負担してくれる所も多くなって来ています。
自動運転化がどの様なスピードで進むかはわからないですが
北海道や東北などの降雪地では路面が凍ったり積雪の中を走ったりするので
まだまだ自動化は先になると思います。
どんな物でも物流は関わっている大切な仕事なのでコレからも安全運転を心がけ仕事していきます。
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